3ない筋トレ

「僕の筋肉トレーニングの秘訣は3つの《ない》なんです」
ビールをグビグビやりながら、萩谷克己さんは鍛え上げたその腕を掲げました。
萩谷さんは云わずと知れた東京佼成ウインドオーケストラの名物トロンボーン奏者ですが、文武両道あらゆる物事に精通する究極の趣味人でもあります。
自転車も趣味で、先日も都内(確か中野か杉並だったと思う)のご自宅から収録現場の新座までロードバイクで川越街道を爆走してきたそうです。そんな50代のプロ・トロンボーン奏者は普通ではありません。
で、合奏練習中も指揮者の目を盗んで(てか、合奏練習って暇なんですわ。オーケストラのボントロ・セクション。)体を鍛えることが出来るその究極奥義とは

「お金かけない」
筋トレをするのにせっかく器具を買い揃えても、常に携帯出来る訳ではないですし、高価な物も少なくありません。そんな時、最も有効で安価な器具、そうそれは自らの肉体です。腕のトレーニングには自らの脚をマシンとして使い、脚を鍛えるには自らの腕を使う。なんと合理的!
「時間かけない」
少しの時間があれば、その場で始めて終えられる手軽さ。筋トレはしたりしなかったりでは意味がありません。毎日続けるには時間をかけないのが一番。これでフィットネスに通う時間をトロンボーンの練習に充てられます。
「汗かかない」
筋トレは汗をかかない程度に〜という意味と、2:トレーニングが充実してくると大粒の汗をかかなくなる〜という意味があります。1は「時間かけない」と似ていて、毎日続けるための秘訣です。いちいち汗だくでは日常合間をぬって、とはいきません。まさか筋トレしているとは気付かれない程度、がいいようです。2は本当に汗をかかないのではなくて、代謝のよい身体になると蒸発しにくい大粒の汗をかかなくなる、という意味です。マラソン選手など代謝率の高い人は、小粒の蒸発しやすい汗をしっとりとかきます。これはすぐ蒸発してしまうので、汗をあまりかいてないように見えるのです。つまりこうなってくると代謝率が上がり、トレーニングが上手くいってる証拠なのです。

筋肉トレーニングって続けないと意味がないものです。だから金と暇を使ってミッチリやるべきではない。意を決して始めたものの、三日坊主に終わった方って多いのではないでしょうか。
「僕の3ない筋トレは日々進化し続けてるんです。」自信満々に語る萩谷さんのトレーニング・メニューは、もう本が書けるボリュームだそうです。あぁ、そういう本あったらみんな読むだろうなぁ。
あと萩谷さんは、好きなものをお腹いっぱい食べて健康的に痩せることができる、目からウロコのダイエット法を伝授してくださいましたが、これはまた次回。2ヶ月で5キロ弱いけるそうですよ。
そんなネタのデパートなムキムキ萩谷さんは、今日もどこかで素敵なトロンボーンの音色を皆に届けています。