ハチ子の日

otoshimono2008-04-08

昨年の誕生日プレゼントでいただいた*1御教訓 2008年カレンダーによると、きょうは「忠犬ハチ公の日」だそうだ。彼の命日は3月8日なんだけど、暖かくなる4月に毎年慰霊祭が行われているんだって。
ハチ公といえば主人亡き後もまだ帰りを待ち続けた忠犬として有名ですが、以前、我が実家にもそのハチ公にちなんで名付けた犬がおりました。その名も「ハチ子」。メスだからハチ子。役所に届けた本当の名前は「ハッチ」なんだけど、いつの頃からかハチ子と呼ぶようになったその雌犬は、実は捨て犬だったのです。
ある日弟が友達と遊びに行ったとき、段ボールの中でく〜く〜ないている2匹の犬を保護。友達は飼う事ができないから、と、弟は2匹とも家に持ち帰ってきたのです。当時家にはすでに1匹犬がおり*2、いくらなんでもあと2匹は面倒見切れないと、1匹は近所の方がもらってくれて、残った方がハチ子として家族の一員になりました。
忠犬にあやかったものの、中身はごく普通の雑種犬。毛むくじゃらの白茶犬。オスワリ、マテ、なにひとつ出来ず、散歩に行けば力任せにリードを引っぱる、とにかく落ち着きのない犬でした。そもそも飼う予定のなかった犬だったので、家でも根気よくしつけをしなかったのも原因ですが。
そう、飼う予定のなかった犬・・・ふと、彼女はウチに拾われて幸せだったのだろうか、と想うことがあります。もし弟が持ち帰ってこなかったら、もっとステキな飼い主のもとにもらわれたかもしれない。でもでも、あるいは、そのまま保健所行きだったかもしれない。
ハチ子は2度も大きな病気にかかりながらも、12,3年生きました。最期は眠るようだったと母は言います。幸せだったのかどうなのかは、ハチ子自身にしかわかりません。
そんなハチ子の面影がちらっと見えるのがmittenなんです。

*1:id:otoshimono:20071013

*2:実はこの犬も動物病院で迷い犬として保護されたのをもらってきた