試奏

仕事の合間を縫ってSFCの通常練習。
中橋愛生さん(ここでは「くん」とは書かない)へ委嘱しているブラスアンサンブル作品が半分届いたので試奏。
SFCは4年前に団の第10回演奏会を記念して彼に委嘱作品を書いていただいている。『ブラス・アンサンブルのためのフラリッシュ〈サルムの光〉』というファンファーレだ。
「サルム」はペガサス(正式にはペガスス)座の守護星の一つで「天に向かって上昇する〜」の意味がある。SFCのトレードマークがペガサスである事とS(E♭)・F・Cの音を主題に使って、過去・現在・未来が重層的に重なる圧倒的なファンファーレだ。中橋作品の中で初めてテナーホン(アルトホルン)が編成されたという“マニアックな意味”でも貴重な作品だ(?)。
演奏はともかく曲の方は初演当時から好評で、ボクたちはこの世に生を受けた新しいペガサスの未来がさらに聴きたくなった。これを第一章とした組曲にしよう、そういう話で盛り上がった。それから4年、話は少しずつ具体化していき、遂に今年実現する。
そう言えば、構想段階の時、「終楽章はペガサス流星群をテーマにしたスケルツォはどうだろう」て話をしたら「聖闘○矢?」って返された。楽譜に「コスプレで」という指定がないことを祈る*1

*1:中橋作品はフレーズ一つ一つ、場合によっては一音一音に細かくニュアンスの指示が書き込まれているので有名。ちなみにSFCは昔、甲冑姿や新選組の格好をして大河ドラマの演奏をしたことがある。