7月17日

今年もやってきた父の命日。
大学入学を機に静岡を離れてから、命日にお線香をあげることができたのは6年前の弟の結婚式で帰省したときのみ。学生時代も、教員やってた頃も、この時期は学期末で帰省どころじゃなく、またそれを口実にお盆や命日に帰省することがなかった親不孝者の私。

今年は、やっと、お線香をあげることができた。
もう25年。本当に遠い昔の話。当時思春期絶頂の私は、友だちと過ごすほうが楽しくて、病院へお見舞いにいっても話ができない父に対する思いやりの心などこれっぽちもなかった。入院する直前まで親子ゲンカが絶えなかったので、なにか反発してたんだと思う。

今年は家を建て替える前の片付けのために帰省したわけだから、父が買った家で父の命日にお線香をあげることができるのも、今年が最後。
ちょうど倉庫を片付けていたら菓子箱がでてきて、なんだろうと開けてみたら父が使ってた筆記用具やメモ帳や新聞の切り抜きなどが入ってた。内容は大したことないものだけど、これは捨てちゃイケナイでしょう。

来年の7月17日は、きっと建て替えられた新しい家で迎えることになるだろうけれど、これからはできる限りこの日に帰ろうと思う。