中学生の音楽&器楽


一昨日のエントリで英語の教科書のお話をさせて頂きましたが、実はこの春から使用開始になる検定教科書のアートディレクションをもうひとつご紹介させて頂きます。教育芸術社の「中学生の音楽&器楽」です。教育芸術社さんとはとても長いお付き合いで小学生向けの検定教科書を前回版・現行版を2シーズン、高校生の検定教科書を1シーズン、そして今回、中学生の検定教科書を始めて担当させていただきました。小中高6・3・3で12年のコンプリートです! ヤッホーイ!
やはりこれも前職場のスケールメリットを存分に生かした規模の大きな仕事です。師匠と当時の同僚であるデザインスタッフには感謝し尽くしても足りない程ですし、こんなにも長くお付き合い頂いている教育芸術社の皆様におかれましては、ボクの代表作となる仕事を与えて頂き、有り難い限りです。
判型も大きくなり、楽譜が従来のA判仕様に近付き読み易くなりましたし、指導要領に沿っているとはいえ、日本と世界の音楽を俯瞰出来る、充実かつ伝統の出版社らしい堂々たる内容です。
教育芸術社の教科書に参加するイラストレーターさんたちは、どなたも実力と人気を十分に兼ね備えた方々ばかりですが、この中学生の音楽&器楽の表紙に関しても素晴らしい方とのコラボレーションが実現しました。今、もっともアンテナが鋭いデザインシーンの中でも注目のイラストレーター、サイトウユウスケさんです。〈MUSIC MAGAZINE〉の表紙の人、映画〈パリ・恋人たちの2日間〉〈歓喜の歌〉のポスタービジュアルの人、といえば「アーッ!」て言う方も多いと思います。音楽への造詣も深い彼が紡ぎ出す洗練された空気感を楽しんで頂ければと思います。彼の描いたメインイラストに写真をコラージュさせて、各教科書の個性を引き出しています。
本文で参加されているイラストレーターさんも実に洒落たテイストの作品を提供していただきました。アートディレクターとして、こういった方々とお仕事が出来るのは喜びの極みです!
 
※この記述は教育芸術社教科書編集部の許可を得て書かれたものであり、書影は発表されている物を撮影しております。