五大料理


服部幸應先生と言えば泣く子も笑って美味しいという料理界きっての重鎮ですが、そんなド偉い方が書かれた事典の装丁をさせていただきました。各国の料理(とワイン)の基本について、図表やイラストを豊富に取り入れた大変実用的な事典です。
実はこの本の改訂前の「四大料理」の時も装丁をさせていただいたのですが、実務的な料理の世界でも特に需要の多い日本・中国・フランス・イタリア料理に、今回は近年急激に情報や技術の需要が伸びているスペイン料理を加えた大リニューアル版です。先週は老舗のカサベリヤにお邪魔しましたが、最近は確かにあちこちでスペイン料理屋さんを見かけます。
この本の装丁に使われている写真は全て服部先生によるセレクション&トリミングです。細長のカットで五大料理を並べる提案をさせていただいたのはボクですが、それぞれがバランス良く美味しそうに見えるように配置したのは服部先生です。先生の指示に従って「ここの下の部分の烏賊のお寿司がチラリと見えるように」「フカヒレはひとつは全体が見えるように」などなど微調整を重ねていくと、ボクが配置したより断然美味しそうに見えるのですから、やはり大した方です。

世界の五大料理基本事典

世界の五大料理基本事典