CMYK

某自治体が管理している施設からカラー印刷用のロゴ画像JPGデータをもらったのですが、名前に[CMYK]って書いてあるのに開けてみたら案の定RGB画像でした。
RGBに変換されたものを再びCMYKに変換するとき、画像が劣化したり色がくすんだりするんですが、それより何より一番困るのは黒い部分なんです。
RGBからでは元々の印刷用データがK100なのか、他色を混ぜたリッチブラックなのか判別出来ないですし、単純にこれをPhotoshopで分解するとC79M82Y83K67なんかに振り分けられた変な黒*1になっちゃう。写真の暗部ならまだそういうのでも良いんですが、タイポグラフィでは好ましくない訳で。小さく使うと版ズレのリスクが高くなります。そもそもロゴの仕様規定を無視することになるのでアウトなんですが、基本素人集団の役人や団体職員の方々はそういう申し送りを前任からされてもお互い訳分かってませんからアウトの判断も出来ませんし。
最近は、まず役所関係にこういう規格の運用は出来ないと諦めていますが、こちらがクレームつけられては堪ったものではないので、まず破綻がなくなるように密かに整え直しているのが現状です。

*1:「変な黒」というと語弊があるので補足。Photoshopの変換プロファイルによってはCMYKの合計値が300%を超えないように設定されているものもあるので、それを使います。一般にCMYKの合計値が300%を超えると実際の印刷上、インクが紙に乗らなかったり支障をきたしてしまうのです。