老い と 成長


犬社長は12歳7ヶ月、人間でいうと66歳なんですが、先週初めに遂に突然階段を怖がって降りられなくなり「あぁ、病気知らずで元気な社長も老いには勝てないのか」と(俺が)シンミリと泣きそうになりながらしばらく抱えて降ろしていたんですね。
ところが昨日、始業時間になったので下階の事務所へ降りようと思い「社長、さぁ仕事ですぞ。私が抱えますから」と言いかけたところで、なんと慎重に自分でポツポツと降り始めました。「え、降りれるの?」と驚くと『エッヘン』みたいになってました。
で、今日は何事もなかったように降りて行きます。今までと違うところは、まず降り始める前に目視し、体勢を整えてからコンパクトに降りる(前は身体のバネに任せていた)ようになったことです。
彼と12年過ごしてきて、いつも感心するのは、アッケラカンとした明るさとチャレンジ精神です。何も考えていないようで失敗をそれなりに研究していたり。
階段を降りられなくなった当日は流石に本犬もショックだっだらしく、ボール遊びも乗り気ななく、急に大人しくショゲてましたが、次の日は『ま、いいか』という感じで階段で抱えてもらう以外は元気に飛び跳ねていました。それでも階段を見上げながら(降りれない時も昇ることは出来ていました)彼なりに何か考えていたようです。
再び降りられるようになったといっても、高齢ですし足腰も相当弱っています。激しい運動をするとしばらくガクガクしてます。あと何年、いや、何ヶ月、階段を降りられるのか解りません。
 
昨日出来たことが出来なくなっていくのが老いだとして、その中で何を見出し、どうしていけば成長できるのか、今はボクの前を行く彼に学ぶ日々です。
 

数日前の降りられなくなった日のときのこと