プチなのに壮大なドライヴ(後編)

後編でございます。坂戸で中国(台湾)テイストを満喫した後は

 

f:id:otoshimono:20190512132431j:plain

f:id:otoshimono:20190512132442j:plain

川幅日本一の道を渡って荒川の反対側へ向かい
 

f:id:otoshimono:20190512140433j:plain

鴻巣にて川幅うどんなるきしめんのお化けみたいなうどんを喰らいます。香川出身のボクですが、実際、武蔵野系のうどんも相当うまい。この川幅うどんも観光目当てだろうと侮っていましたが、うどん粉と製麺と茹で具合がキチンとしていないとツユに麺をぶっこんだだけのシンプルさでキチンと美味しくいただけるのですから大したものです。
・・・とお昼をいただいて、その後は
 

f:id:otoshimono:20190512144642j:plain

謎の城址へ。

f:id:otoshimono:20190512144608j:plain

というのは冗談で、騎西城址です。この御三階櫓は模擬天守で歴史資料館として建てられたもの。

f:id:otoshimono:20190512144746j:plain

実際の騎西城は沼地を利用して掘や土居(土塁)を巡らせた水城だったようで、模擬天守の位置も実際は縄張内ではなく沼地だったところに建っています。同じ水城としてはこの近所に忍城という小説・映画『のぼうの城』で有名になった城址がありますが、あちらは豊臣秀吉の小田原包囲戦の折にも落ちませんでした。騎西は詳細はわかりませんが、小田原包囲戦後にあっさり松平康重み与えられているので落ちたのか開城(降伏)したのでしょう。

f:id:otoshimono:20190512145952j:plain

実際の遺構は道路を渡って反対側にある土居の一部のみとなっています(これも半分復元)。関八州の城址はこのような状態のモノが殆どなのですが(西日本風の石垣造の縄張ではないため遺構が残りにくい)、マニア的には十二分に楽しめます。
関八州の戦国・中世城郭を復元された櫓を含めしっかり堪能されたい方は逆井城がオススメです。
 
さらに近所のマイナーな城址はないかと探してみるとemixが菖蒲町に一つ発見。

 

f:id:otoshimono:20190512153613j:plain

f:id:otoshimono:20190512153829j:plain

f:id:otoshimono:20190512153554j:plain

その名もまんまの菖蒲城。とはいえ、石碑以外に遺構は全く残っておらず、門も近所にあった徳川家の家臣の邸宅から移築してきたもの。
騎西城も菖蒲城も、関宿合戦の折に上杉謙信に焼き討ちにあったと碑文やwiki先生の記実にありました。兵共が夢の跡。
現在は菖蒲園として整備され、周辺の憩いの場になっています。
 
この跡さらに桶川にある城址公園も訪ねたのですが、さらに写真にできるネタもなく、周囲を散歩してから帰途につきました。