健闘を祈る。

ものごとは、その直前の直前までは色んな選択肢があるが、何かを選び取ってしまった時点で、選ばなかった選択肢は「なかったもの」になる。あるのは次に立ち現れる選択肢だ。
色んなことを考え考え進んできても通る道筋は1本しかない。同じ場所へ戻ってきたとしてもそこは、そこまで辿り着いた道のりがプラスされた別の景色だ。
投げてしまった賽の目を変えることは出来ない。覆水は幾ら掻き集め直しても元の状態では盆には戻らない。慎重にしていても激情的に行ってもハプニングでそうなってしまっても、そうなってしまったものは、もう、その時点では、その佇まいでしかないのだ。
後悔は先に立たないが、次のステップの教訓として役に立つことはある。最初に思い描いた景色と違う場所に辿り着いても、そこで笑っていられれば don't worry be happy ではないか。