ご報告

4月15日の早朝に犬爺や(mitten)は私の腕の中で息を引き取りました。享年17歳半(あと1週間で7ヶ月)、結局大病ひとつ煩わずの完全無欠の老衰、大往生でした。市営斎場の順番待ちで火葬が19日朝となり、先ほど骨壷に入った彼と共に家に戻ってまいりました。
テリア本のブックデザインを担当させていただいたご縁で著者先生の目黒のショップにお伺いした際に一目惚れしたのが mitten でした。あまりにも落ち着きがないのでセレブなおウチには迎えられず、もう人に譲らずショップ犬にしようとされていたのを「落ち着きのなさが僕に似ているんです!」と頼み込んで我が家に迎え入れました。
やってきた瞬間から家中をビュンビュンと走り回り「暴れ犬」の二つ名を欲しいままにし、遂に家から飛び出して車に轢かれそうになったり、階段から何度も転げ落ちたものの骨の一本も折った事がなく、ガツガツよく食べ、いつもヘラヘラして細かいことにクヨクヨしない、なんとも愉快な犬でした。
人生に大切なことは9割彼から教わりました。 mitten はこれからも私たちの大切な家族であり友人であり師匠です。
生前彼と仲良くしてくださった、時にはお世話してくださった皆様、本当にありがとうございました。これからも思い出の中で彼と出会ったら笑いかけてやってください。
ところで我々はとても元気です。彼の見事な一生に晴れやかで誇らしくさえあります。今後とも末長くお付き合いのほど宜しくお願いいたします。