ジャン・フランソワ・ビクター・ベロン

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ジャン・フランソワ・ビクター・ベロンの金管五重奏曲第1番を購入しました。ベロンはルードヴィヒ・マウラーと同時期に活躍した音楽家で、後のヴィクター・エワルドやアントワーヌ・シモン、オスカー・ベーメに続く気品と愛嬌のあるサロン・ブラスの名品を書いています。いつか演奏できればと思っています。

この1年、時間があるときは19世紀〜20世紀初頭に書かれた室内楽としてのブラスアンサンブル作品譜を買い集めたり、IMSLPを参考にしながら整理したりしています。とかくエワルド作品ばかりが突出して知られていますが、それ以外にもチャーミングで音楽的に豊かな作品たちはたくさん存在しています。ベロンの曲などは第12番まであるのです。

当時の他の作曲家がオーケストラやピアノや弦楽合奏など他のフォーマットのために書いた作品を編曲して演奏することは、その音楽たちの新しい側面や可能性を引き出しますから私は良い事だと思っていますが、その一方で、ブラスアンサンブルのために書かれた素敵な作品が存在するのにおざなりにするのはちょっと残念に思います。プロフェッショナルや音大の現場では取り上げることも多いとは多いと思いますが、愛好家の間にももっと広まってほしいなと感じています。

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