ラーメン

吹奏楽コンクール人気曲を並べるコンサートが昔からかなり苦手で。コンクール人気曲って、審査員にバンドの実力を余すとこなく聴かせる技巧や表情や緩急全てが一曲に盛り込まれている事が多く、謂わば完全食であるラーメン。それが並ぶと何杯もラーメン食べさせられて胃がもたれる感覚になるのです。*1
一曲丸ごとおんなじ音楽的キャラクターで奏でられる曲って演奏している方にとっては(何度も練習していると特に)退屈なのかもしれませんが聴く方はそうも感じてなくて寧ろ心地よく聴けるんですよね。ポピュラー系のライヴでもボヘミアン・ラプソディみたいな「全部入り曲」ばかり並ぶと疲れるよね。
吹奏楽の所謂「ポップスステージ」でメドレーばかり並ぶプログラムも同じ意味で辛くて、いつだか5曲中オープナー以外の4曲がD系・アイドル系・G系・ミュージカル系とメドレーが並んでてせわしなく逆に飽きてしまいました。屋外で通りすがりつつ聴くならアリだけどホールで座って聴くのは結構辛い。
生演奏であっても聴き方はコンサートホールの座席でじっくり〜アリーナでスタンディング〜屋外で芝生に座って〜ストリートで通りすがりに〜ライブハウスでドリンク片手に〜ジャズクラブでコースを頂きながら〜などなどあって、演奏する方もそれに相応しい選曲ってあると思うんです。プロアマ問わず。

*1:少し補足します。コンクールの講習会的なコンサートではなく、吹奏楽団のスタンダードなコンサートでのプログラミングの話をしています。傾向としては大学や社会人の楽団が「中高生の頃に(コンクールで)演ったことある・近隣の強豪校が演ってた」基準で選曲したりすると陥るようです。