ヨンネさんに『言海(大槻文彦/六合館/昭和三年531版)』を修理していただきました。日本で初の本格的国語辞典(初版は明治三十七年)ですが、現代においても辞書のデザイン制作では参考になるところが大いにあります。まだまだ使いたいものの、元の姿が分からなくなっては困るので現状を活かす形でお願いしました。
無茶苦茶貴重なものかと言われるとそうでもない(多分古書店で状態の良いものを買う方が安い)のですが、義父から受け継いでいるものでもあるので大事にしたいと思います。
辞書の修理。愛用されていた「言海」ご依頼主さんの希望はまだ読む辞書なので直したい、ただし改装までする必要はなくもとの表紙を残しできるだけ丈夫になるようにということでした。見返しを表紙に残したまま中身と表紙を分け、中身の補修と綴じ直し、表紙も和紙で補修し、中身と表紙を合わせました。 pic.twitter.com/LkLIexgb8s
— 古本と手製本ヨンネ (@yonnem) 2022年7月12日