ツツジの咲く季節ですが

otoshimono2007-04-22

kudoくんが所属している東京の吹奏楽団「ホワイトクラウズウインドアンサンブル」の演奏会を聴きに練馬へ。練馬大根のマリネ。あ、回文にならない。
ところでここ10年で、一般吹奏楽団*1の集客率が全体に上がっている気がします。10年前は吹奏楽コンクールなどで優秀な成績を修めている楽団のみが満員で、そうでない団体はパラパラ、といった印象でした。ところが最近はちょっと違う。
今日の演奏会もほぼ客席が埋まっている印象。この楽団も来年で20回目の演奏会だそうですが、楽団が着実にキャリアを重ねて地域に根ざしてきている結果ではないかと思います。そこには「コンクールの成績」なるものだけでは語れない「アマチュア楽団としての実力」があるのだと思います。
学業や仕事や子育て、演奏活動には一見困難な要因でも個人個人が「演奏活動を続けたい」確固たる意思を持っていれば、それぞれのペースで続けられますし、そこで築かれる人間関係こそが新たな集客にもつながる。アマチュアの演奏家は演奏をしてお金を得ている訳ではなく、演奏して人との「つながり」を得ているわけで、そこに気付いた楽団はちゃんと残るし、気付かなかった楽団は現に消えていきます。
演奏団体にとって、演奏技術や音楽性は最も大事な魅力の一つですが、唯一無二ではない。むしろアマチュア団体にとっては「人間的な魅力」こそが大事なのでしょう。「誰が誰に向けて演奏しているのか」・・・メッセージのない音楽は無駄な音の羅列です。
「父さん怖いわコンサート」。こんどは回文になった。失礼。

*1:この言葉、よく考えたら業界用語ですね。学校や企業などの法人所属ではなく、有志で運営されている吹奏楽団の事をさしています。