ユニバーサル

otoshimono2008-07-29

ボクたちデザイナーは内容によってはユニバーサルデザインを考慮しながら取り組む仕事もあります。最近はそういった仕事も増えてきたので、事務所にツールをひとつ購入してもらいました。
バリアントールという弱視者模擬フィルタのメガネです。普通のメガネをした上からもかけられるのですが、かけるとアホセレブみたいになります。

で、どう見えるかというと、赤緑の弱視の方が見えているのに近い環境になるそうです。
実際の見え方とはちょっと違うけど、携帯のカメラで無理矢理撮ってみました。

左が普通に撮った方、右がバリアントールを通した方です。赤や緑が黒っぽくなって分かりにくくなります。ちょうど高速道路の橙色の電灯が点いてるトンネルで色が飛んでしまうのと似ています。特に黒地に赤や緑の文字などは全く見えません。昔はそういう電光掲示板など多かったですが、最近は減っているようです。オレンジや黄緑に置き換わっているはずです。これもユニバーサルデザインです。
逆に「きっと見辛いだろうな」と思ったものが案外、というよりフィルタを通した方がハッキリ見えるものもあります。視神経が受け取る光の波長の問題なので一筋縄にはいきませんね。
色弱と一言でいっても色んなタイプがあるので、この特殊メガネが絶対では勿論ありませんがデザインを制作する上での大きな助けになります。
こういう問題は想像に任せて解決すべきではないですからね。百聞は一見に如かずです。
ところでこのメガネ、自分が色弱であるかどうかも判定できるそうです。つまり、かけても変化があまり感じられないと、その可能性が高いということです。