ミュージックフレンズ

金曜日のコンサート*1も無事終わり、会計作業に勤しんでおります。
曲間のトークが盛り上がってしまい、前半だけで20分も押してしまうというトラブルはあったものの、後半はマキマキステージで無事時間内に終了。公演内容も概ね好評でした。
この「トランペットが吹きたい」のステージの特徴は、編曲がオリジナル(織田英子編曲)であるということと、全曲暗譜で演奏されるということ。しっかりと自分たちのレパートリーになっている証拠です。ここでしか聴けないモノがあるということです。
そのためか、お客さんたちも本当に心から楽しめたようです。私は舞台裏やらロビーやら行ったり来たりでしたが、時折聞こえてくるお客さんの笑い声、盛大な拍手からその様子がうかがえました。
ところで話は変わりますが、よく公演のアンケートで目にする文句が「もっと知っている曲をやってください」。自分たちSFCの初期の公演でもよく見かけました。で、我々は読んで字のごとく解釈して有名なクラシック曲や童謡、流行曲などをとりいれたものです。でも、本当はそんなことを言いたいんじゃないってことが分かってきました。
そもそも何千、何万、何億とこの世界に存在する膨大な楽曲のなかで、各人が「知っている」曲なんてほんの数十曲、多くても数百曲でしょう。世の中には「知らない」曲の方が圧倒的に多いのです。大事なのは少数の知っている曲を演奏することではなく、知らない曲でも聴かせる演奏をすることなのです。「もっと知っている曲をやってください」とは「もっと楽しめる演奏をしてください」ということだってことに気付いた時、SFCの公演アンケートからその文句がなくなりました。
今回の「オリパパ&ミスケン&ヒデノリのトランペットが吹きたい」では、誰もが知っているクリスマスにちなんだ曲を数多く演奏し、もともととても聴きやすい内容だったわけですが、だからといってクリスマスナンバーだけが人気だったわけでもなく、トランペット吹き以外には馴染みのないコンチェルトなども人気でした。3楽章形式のコンチェルトは演奏時間も長いのに、その長さを感じさせない素敵な演奏だったようです。
まず聴衆の目線に立ったステージングを大切にするオリパパの心意気は、プロ、アマチュア関係なく見習っていかねばならない部分だとおもいます。

*1:id:otoshimono:20081218