LOVEなジテン

ボクが師匠の下で修行してた頃から大好きなジテンが二冊ある。それらはいつも事務所の書棚にあって、師匠やスタッフ皆が使うのでボロボロであった。ボクも装丁の資料探しで暇があってはこの二冊とニラメッコしていた。そのうちの一冊は独立してすぐに購入したのだが、もう一冊をこの程購入したのでご紹介。

今回買ったのはこれ「新書源」。甲骨や金文体の古代文字から近世までの中国や日本の有名書家による漢字と仮名がこれでもかってくらい一字ずつ取り出されて掲載されている素敵過ぎる字典だ。「大書源」は超高いのでコンパクト版にした。

王羲之はモチロン聖徳太子や空海や藤原行成も並ぶ。もうひたすら並ぶ字・字・字。先人が意味と想いを込めた一筆一筆に、なんと心躍らされることか。

そして前から購入していたのがこれ「The Complete Encyclopedia of Illustration」。初版1851年のイラスト百科事典。博物学華やかなりし時代に、生物、植物、人体、建築、天文、産業技術、地図、風景、歴史、古代伝承、美術品など、ありとあらゆるものをイラスト化し、ひたすら並べたトンデモナイ本。

写真が実用化される直前に描かれた人の手による観察と精緻の極み。感動的である。
暇があっちゃーデレデレ見ちゃう。暇がなくてもズーっと見ちゃう。調べモノついでに時を忘れて見ちゃう。ミイラ取りがミイラになっちゃう。

新書源

新書源

The Complete Encyclopedia of Illustration

The Complete Encyclopedia of Illustration