掌の宇宙

続きましてさいたま市文化振興事業団さんのお仕事からプラザイーストでの公演を2点ご紹介いたします。プラザイーストは市民参加型のワークショップ事業において積極的な試みを続けています。


プラザイースト開館15周年記念
さいたま総合芸術演劇プロジェクト
朗読劇《掌の宇宙》
 
出演|公募・オーディションで選ばれた市民
   山下晃彦(構成・演出) 和田啓(音楽) 竹内右史(照明)
   ケニー松永(音響) 村信保(舞台監督)
曲目|中野翠「ジッと手を見る」/大橋歩「私の手のひら」
   藤原新也「傷の記憶」/山根基世「何でもする手」 ほか
日時|平成25年2月22日[日]開演 19:00
場所|プラザイースト ホール
料金|全席自由 無料

プラザイーストの開館15周年記念として実施中の《さいたま総合芸術演劇プロジェクト》の総仕上げとして
「ホールの客席からみる演劇」「舞台に実際上がって体験する演劇」「プロの実演家とともにつくる演劇」の最後のタームにあたる公演事業です。2012年9月にプラザイーストで劇団ひまわり「アンネ」を演出した山下晃彦さんが演出を構成と担当します。《掌の宇宙》は「“手”をめぐる四百字(文化出版局)」を基本テクストとして構成された朗読劇です。この本は、季刊「銀花」に連載された、文化人・著名人たちの“手書きによる”エッセイ集です。そのリアリティを演技・朗読という舞台表現に置き換える面白い試みでもあります。
さいたま市は蜷川幸雄さんが芸術監督を務める「彩の国さいたま芸術劇場(埼玉県芸術文化振興財団)」を擁する演劇の街という側面を持っており、NPO法人の試みとして第1回 URAWA FESTIVAL FRINGEという事業も進んでいます(《掌の宇宙》はこのフェスティバルでも公演予定)。街が文化都市として活性化されていく様はボクにとっても歓迎すべきことですし、そこに尽力されている方々に感謝と尊敬の念を抱きます。