お城スコープ

「戦国大名家辞典（森岡 浩／東京堂出版刊）」の見本が届きました。過去にもいくつも日本のファミリー・ネームに関する森岡さんの本の装丁を手がけさせて頂きましたが、今回は、なんというか、私の趣味のドストライクの、武家の血筋のお話であります。こういった趣味としても好きな内容というのは、実は装丁するのが難しい。思い入れが強くなり過ぎてなかなか上手く着地出来ないんです。今回も悩みに悩みましたが、最終的に決まったのは戦国大名らしく、城郭の石垣をあしらったものです。この写真はボクが城址を訪れた時に撮影した秘蔵コレクションからの１枚でございます。
この写真を見て何城と当ててしまう方はいらっしゃらないと思いますが、城址マニアであれば、築城時期やだいたいどの地方のものか、くらいは判ってしまうかもしれません。
答えは言いませんよ。皆さんで戦国時代に思いを馳せながらお読み下さい。カバーも、ですが、ペロッとめくった表紙の箔押しが実はお気に入りです。とても地味なんですけど。
ちなみに兜のミニチュアは全くヒントにはなっておりませんので注意。

戦国大名家辞典