第一党

emixが近所の休日診療所に行っている間に
タイミング悪く食料調達の谷間だったのでコンビニへ買い出し。
一人で出来るもん。
 
クルマあるのに運転出来ないので徒歩。
所有名義は俺なのに買ってから50cmしか動かしたことない。
もし間違って動かそうもんなら警察と消防車を5分で呼ばれる自信がある。
 
買物を終えて帰宅するとemixより「インフルAに当選」と連絡が入る。
投票もしていないし、ちっとも嬉しくない。
しかし全国的にインフルAは今や与党第一党らしい。ヤツは寝返ったのだ。
俺はこのまま春まで野党でありたい。
 
帰宅した与党がレシートを見て「おばぁちゃんみたいな買い方」と評する。
褒められたのか貶されたのかトンと判らぬ。
ちなみに「ぽたぽた焼き」は買っていない。
 
しかしながら肉が全く冷蔵庫にないことに気付き改めてスーパーに向かう。
今度は犬社長がお前じゃ不安だから付き添ってやると言う。
人間族が罹患するウィルスに犬族はヘッチャラなのでヘラヘラしている。
全く気楽である。
というか気楽なのが彼のスキルであり、だから人間を養える。
 
肉をたんまり買って帰ってくると
「昨日チルド餃子を失敗した男が何を作れるというのか」とニヤニヤする。
弁解は出来ないが、俺には大衆食堂の女主人だった祖母の血が流れている。
「ばっちゃんの名にかけてっ!」・・・何を作ろう・・・