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日亜対訳 クルアーン――「付」訳解と正統十読誦注解

日亜対訳 クルアーン――「付」訳解と正統十読誦注解

人類学を学んでいながら、なかなか手を出せなかった書物にクルアーンがある。クルアーンはアラビア語以外の表記はクルアーンと認められないという考え方に則られているからだ。とはいえ、文化を多面的に捉えるためにどうしてもこの視座が必要である。そんな中、昨年出版されたこの《日本語訳》は実際のクルアーンと併記しながら詳細な注釈がなされているだけでなく、最新のイスラム教研究の成果でもある。やっと読みたいものに巡り会えた。
 
小型聖書 - 新共同訳

小型聖書 - 新共同訳

中高生の頃、仲のよい友人にプロテスタント教会一家の兄妹がおり、彼らの父である牧師が務める日曜学校に参加したり、経営する幼稚園の行事のボランティアや、クリスマスキャロルを演奏しに信者さんの家庭を回ったことがある。実際はボク自身は信者でも何でもなかったのだが、キリスト教文化に触れるという意味でとても有意義な経験であり、そこで読んだ聖書の論調やプロテスタントの考え方というのは、キリスト教文化圏の思考性を理解する上でのボクの基盤となっているのだが、賛美歌集は持っていたものの、聖書そのものは持っていなかった。のでこの機にクルアーンと共に購入。
 
新版 歎異抄―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

新版 歎異抄―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

上記の二つを買ってはいるものの、ボクの檀家は安芸門徒である。つまり浄土真宗。ではボク自身が安芸門徒であるかどうかは、分からない(お寺には信者としてカウントされていると思うけど)が、悪人正機や他力本願などその哲学思想的な根幹は難解でありながらクレバーであり中々興味深い。再度確かめてみようと思い本書を購入。
 
日本財政 転換の指針 (岩波新書)

日本財政 転換の指針 (岩波新書)

最近出かけたセミナーで彼の公演を聴き、経済学者でありながら、その根幹に哲学を秘める気質に惹かれた。まずは著作を読んでみようと思い購入。