生業

表現を生業していると、傍目にはさぞやゴージャスな生活をしていると勘違いされることがよくある。
先日も複数の友人からそんなことを言われた。
しか〜し、表現を生業している人々は殆どの時間を、仕込み(スタジオやアトリエに籠って黙々と制作や執筆、または練習、または取材や資料集め)と、移動と打ち合わせに費やしていて、休みも(賃金も!泣)少なく、実に慎ましい生活をしているのだ。
最終的にアウトプットするものが、人に観ていただく(聴いていただく・読んでいただく)モノなので傍目に派手に見えるのだと思うが、生活と日常はかな〜り地味だ。僕らなんか普段殆ど家から出ることもなく朝から晩まで黙々と締め切りと格闘し、力尽きて適当な物をつまんで寝る、の繰り返しだ。逆に地味で鬱々とした仕込みと生活に耐えられなければ表現なんて生業は出来ないと思った方が良い。
ゴージャスな生活をしたいのであれば、表現を生業になんかしないで、自分が胴元になれる商売に就いた方が良いと思います。