神田めぐみ&沢野智子デュオリサイタル







土曜日はタワーホール船堀にて、神田めぐみさんと沢野智子さんのデュオリサイタルが開催され、多くの皆様をお迎えいたしました。普段はそれぞれアメリカとドイツの第一線でご活躍のお二人が、生まれ故郷の日本での初共演という話題性以上の期待からくる熱気は相当のモノでした。
演奏は、トロンボーンとピアノのデュオというフォーマットの枠組みを超え、もう『音楽そのもの』としか言いようがない伸びやかさとたおやかさに満たされたステージに「世界を魅了するというのはこういうことなんだ」と刺激を受けたお客様も多買ったのではないのでしょうか? 日本初演となったエイミー・リーブス・ミルズ《トロンボーンとピアノのためのソナタ「レッド・ドラゴンフライ」》ケンジ・バンチ《トロンボーンとピアノのためのソナタ》はもちろんのこと、トロンボーン愛好家は普段あれほど聴き慣れている《ロタの歌》《天使ガブリエルの告知》にこれほど惹き込まれる経験をしたことはないのではないかと思います(それぞれの演奏が終わった瞬間にお客さんの口々に感嘆の言葉が漏れるのを私は聞き逃していませんよ!)。
そしてトークの楽しさと素晴らしさといったら! 話術という意味でもトップオブトップなお二人なのでした!
この度は日本トロンボーン協会理事の今井順夫先生が先頭に立った実行委員会の長きに渡る丁寧なご尽力により準備が進められました。私は実行委員会を影で支えるべく公演デザインと当日の写真撮影にてサポートさせていただきました。女性お二人の公演ということもあり、世界で活躍される才能でありながら、日本での露出の少ない二人の魅力をどうお伝えするかがポイントでしたが、もうキャラクターも人柄も十二分に魅力的で愛らしい方達なので、素直にそれをお見せするだけでした。
そして、図らずも「風の音」さんとデザインを進めてきたレッスンシリーズの第一弾が神田さん校訂のアーサープライアー本となり、その発売初日が公演当日のロビー販売ということで多くの方に手にとっていただき、こちらも有難いことです。
終演後は私自身のリハーサルがあり地元まで蜻蛉返りでレセプションに出席できなかったのが大変悔やまれますが、しばらくは大量に撮った写真を整理しながら思い出に浸りたいと思います。(この投稿のシェアやリンクは大歓迎ですが、掲載写真の無断転載はお控えください。)