ナチュラル

(臨時休業中につきこの日の投稿ではありません)あまり世相については書かない方なのですが、数年前から大坂なおみさんの存在感は素晴らしいと思っていて、ここ数日でその素晴らしさが際立っています。それは彼女が「世の中変えてやる」みたいな気概ではなく彼女のバックボーンや家庭環境やテニスそのもののありようから極めて「ナチュラル」に振舞っていること自体が、それぞれの固定された価値観からポジショントークを繰り返す人々の心の軸を揺さぶっているからです。
自分のポジションを過剰に賛美したり、ポジション外の相手を敵視して罵詈雑言を尽くすことに躍起になる人々にとって、彼女の存在と振る舞いは、古い言い回しをするなら「想定の範囲外」。彼女をそれぞれのポジションから称賛したいのだけれど、その核心の部分に、それぞれが今まで拒否していた価値観が含まれていることに、それぞれが混乱してしまう。そこで彼女の話題を微妙は絡めつつも結局はそれぞれが普段嫌っている人や組織や体制を叩くという相変わらずの発言に出る人々を散見します。
逆に自分の成果や世の理や変化を自分の責任と受け止めて行動されている方にはそういった発言は見られません。そう、大坂なおみさんのように。