竜也兄様に敬礼!

otoshimono2005-12-27

先日紹介したiwasakiくんの誘いで東京フィル&下野竜也で第九を聴いて参りました。仕事を早めに切り上げて会社の仲間とemixとでオーチャードホールへ向かいました。
前プロはバーバーの「弦楽のためのアダージョ」。私の尊敬する竜也兄様(と勝手に呼んでいる)がブログで「第九の前に是非やりたいと」書いていたプログラム。この曲で現在の世界や自分の置かれている状況を見つめ直し、考え、祈ってから歓喜の交響曲を味わって年越しを迎えたい、とそういう訳です。さすがだ。静かに涙を誘う切ない演奏でした。
そして本編の「第九」。ボクはかつてこんなカッコイイ第九を聴いた事がなかった。細部までわかる透明感のあるアンアンブルなのにダイナミック。トリッキーなテンポ設定と美しいウタゴコロ。オーケストラもソリストもコーラスも全てがどんどん上昇して行くラスト。ブラボー! ブラビッシモ!!
そして、さらにボクを感激させたのはカーテンコールでの竜也兄様のお茶目で素敵なパフォーマンス。彼は舞台袖に引っ込んだ後、まず花束を4つ持って再び登場。それをソリストの皆さんに贈呈。また引っ込んで今度は2つ。それをコンサートマスターとコーラスに渡しました。それから楽しそうにみんなの輪の中で笑ってました。
今晩、一番の拍手を受けてしかるべきの彼が逆にみんなにプレゼント。それがとっても自然。
実はボク、この春先に念願かなってお会いする事が出来、いっぱいお話させていただきました。本当に音楽が楽しくてしょうがないっていう子供のように無邪気な部分と、気遣いがさりげなくできるとても紳士的な部分を併せ持つ、まさにボクが理想とするオトナの姿がそこにありました。この時からボクは下野竜也を「心の兄」とすることに決めたのです!
お母様の死(しかも演奏会の本番で死に目に会えなかったんだよ。しかもその演目が「荘厳ミサ曲」!)、来年11月の読売日本交響楽団正指揮者の就任決定とスゴい試練を乗り越えて行く真の音楽家・・・。
また涙がこぼれそうになったよ。
お詫び:内容と犬とは全く関係がございません。