焦るハワイ航路

otoshimono2006-01-11


「それでotoshimonoさんはハワイのドコヘ行くの?」
パスポートさえ取ってしまえば準備万端だと思っていたボクは、kuroちゃんにそう聞かれた意味があまり判ってなかった。
「どこって?」
「ハワイっていっぱい島があるんだから、どこに行くかで観光できるとこ変わるじゃないですかー。」
「仕事だから。観光しないって。」
「仕事だったらなおさらでしょー。取材先知らないなんて。」
確かにそうだ。卓袱(しっぽく)風ランチがやってきた。久しぶりに頂く。
「そんでotoshimonoさん、なにで行くの?」とさらにmattunがつっこむ。
「飛行機。」
「カーッ、そんなの当たり前でしょ。どこの会社の飛行機に乗るのって聞いてるんです。」
「エッ。色々あるの?」
「日本の会社だけじゃないですよ。」
考えた事もなかった。ムムム。アオサの味噌汁を啜る。美味い。
ハワイに行ったら、毎日浜や海へ出て、日本で立てたプランを編集やカメラマンと検討しながら撮影のアングルを考え、黙々と実行することしか考えてなかった。
「コンドミニアム借りて、クルー全員で寝泊まりするってのは聞いたよ。」
と精一杯答えてみる。っても編集のueくんから聞いたのはそんだけだ。n-yujiくんがニコニコとしながら刺身定食をつつく。
「じゃあ、ご飯は自分たちで作るんだ。」とmattun。
コンドミニアムってそうなの?
「じゃ、スーパーとかに買い物行くんだ。」kuroちゃんが続ける。
エーッ! そうなの?
「スーパーとかコンビニとかあるの?」
「そりゃありますよ。どこに何があるか、ちゃんとガイドに書いてありますよ。ガイド買いましたか?」
「ウウン。」ボクは首を横に振った。
一同「エーッ?!」
「ちょっとー、ガイドくらい買っときましょうよ。」「ueくんに任せっキリで、もし一人になっちゃったらどうするんすかー。」
「otoshimonoさんが自分で調べて、後から私に報告しなさい。」
・・・。ハワイを伊豆に毛が生えたくらいに考えていた。仕事目的だけとはいえ、外国に行くのだ。ようやくボクにもこのままじゃいかんことが判ってきた。困ったものだな、オイラ。後半月で準備出来るんだろうか・・・。お茶美味いな。普通の焙じ茶なのかしら。
そんな出島厨房(四谷/長崎料理)での昼食でした。