深呼吸

今日は健康診断でした。快調に黙々とメニューをこなしましたが、最後の問診のところでツマズきました。
「はい、深呼吸して。」
うん、深呼吸なら得意だ。バストロンボーン吹いて長いからいくらでも吸っちゃうぞ。いつものように腹式呼吸でお腹、横腹、横隔膜、背中と順々に息を入れて行く途中で、
「はい、吐いて。」
え〜、まだ半分しか入ってないよ。息を吐けと指示が出たのでふ〜と押し出していると
「はい、吸って」
わぁ〜、まだ吸った半分しか吐いてないよ。しょうがないからまた吸い始める。
「ハイッ吐いて」ふ〜「吸って!」す〜「ハイテ!」フ〜「スッテ!!」ウウウウウウウ〜〜〜
おいおい、このままだとお腹にどんどん息がたまっちゃうじゃないか。また呑気症になってしまう。。。。
「ダメですね。いいですか。ス〜ハ〜ス〜ハ〜。深呼吸はこうするの!!!」 
とうとう怒られた。ふざけてると思ったらしい。でもそれってチットも深呼吸ではないぞ。
でもこんなところで呼吸法について議論をするのもバカバカしいので、医者に従う事にした。ここは医者の牙城だ。歯向かって手術でもされたらたまったもんじゃない。ス〜ハ〜ス〜ハ〜。ちゃんと呼吸出来ないのでむしろ苦しい。
「いいぞ、その調子。これならちゃんと心音が聞けるぞ。」そうなのか〜?
「異常なし、と。」満足そうに問診票にチェックを入れる医者。ヘトヘトなわたくし。
そうか、心音を聞くための呼吸法を「深呼吸」と言っているのか。言葉は同じでも全く違うものって本当によくあることですね。