この橋、渡るべからず。

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先日の夕刻は劇団K-Showの公演「この橋、渡るべからず。」を観に下落合へ。団員のうちださおりサンが大学の後輩ということもあって、もう4回も観劇させていただいてます。
とある遊園地のお化け屋敷で繰り広げられる、人間と本物の幽霊たちとの奇妙なひとときを描いた作品でした。人生には渡ってはいけない橋もある、そんな話です。
今回も主宰の伊藤健太郎さんの脚本は仕掛けがいっぱいあり、強いメッセージ性にも関わらずちゃんとエンターテイメント作品に仕立ててあり楽しめました。また、劇団員の演技力も回を重ねるごとに磨きがかかってきています。4回も行けば団員の方々の名前なども覚えるので、親しみも出てきて楽しいデス。
ところで、ボクが劇団K-Showに感心するのは公演内容そのものとはちょっと別の所にあります。他の劇団の公演をよく観に行っているわけではないので、業界自体の傾向かどうかはわからないのですが、開演前に出演者自らが、主宰の伊藤さんまでもがお客さんに座席の案内をしているのです。幕が開いたら演じ手として舞台に立つのにです。観に来ていただいているお客への感謝と愛情がヒシヒシと伝わってきますよね。お客にしてみれば、もしかしたらお目当ての役者さんにご案内いただける可能性だってあるんです。メロメロですね。こういうのスゴく大事です。
終演後、演者が客席やロビーに出て観に(聴きに)来ていただいた方々に挨拶するのはどこでも見る光景ですが、開演前にもというのは素晴らしいです。お客に本当に楽しんでいただこうという心の表れです。
ベンキョーになります。はい。