とても強い欲望に耐えかねて
長かった友情を壊してしまったり
受けたその傷と辛い思いと怒りに耐えて
いったん空に突き上げた拳を収めて涙で濡らしたり
人生はほんとうに悲しいと思う事がある。
そんなとき思い出す歌、アストラッド・ジルベルトが歌う「Tristeza」。
Tristeza, por favor vai embora.
Minha alma que chora.
Ja ta vendo meu fim.
悲しみよ、どうぞここから消えてください
私の魂はこんなに泣いています
私の終わりをすでに目の当たりにしているのですから
こんなに切なく悲しい歌詞なのにメロディは明るく晴れやかだ。
辛いときに思わぬ人から優しくされたときみたいに胸をしめつけられる。
- アーティスト: アストラッド・ジルベルト
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1997/06/18
- メディア: CD
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どんなにボクたちに悲しくて辛いことがあっても、世界は輝きを失わない。悲しみは乗り越えるものでなく、包み込んで大事にするものなのかも知れない。
Tristezaを口ずさんだ数だけ、人は優しくなれるかもしれない。