健康失格

さて、今年もやって参りましたよ、健康診断。昨年より2週間くらい早い。でもって正月走ったにも関わらずマイ・アベレージより1kg増の状態で臨むという不覚の事態。でもそれだけ。2年前の、脂肪肝だったり、胸が苦しくてCTスキャンとってたりしていた、あの尋常でない事態からすると夢の様に健康だ・・・・と思ってた。
「この傷はなんですか・・・」福田総理みたいな顔をした検診医が言う。
 〜「あぁ、ずっと治らないんですよ。アトピーか何かですかねぇ。」(ボソリ)
「どのくらい?」
 〜「じゅうねん・・・」
「え!?」
 〜「あ、10年以上前からです」
「で、医者は何と言ってます?」(サラサラと患部の絵をカルテに書く)
 〜「行ってないんですよ、医者・・・」
「あ!? 行ってないぃ?」
 〜(ヒャーン、フクダが怒ったー。オイシャコワーイ!)
「ここの皮膚科紹介してあげるけど」プンプン怒るソーリ。
 〜「いいです・・」
「じゃ、家の近所のとこ、行くね!?」
 〜「ハ、ハイィ・・・」
「・・・じゃ、ほかの所も診るから。ベッドに乗って」
と一旦は落ち着いたんだけど
「ウーン、尋常性乾癬かもしれないなぁ」(ボソリ)
 〜ドクター、まだこだわっておられる・・・
「こういう場合ね、そうなことが多いんです。治りにくいの」
ほかは全く問題なくクリアした。
エーン、これまでは特にこの傷のこと言われなかったのにぃ。
「医者、行きなさいね」
 〜「ハィ・・・」
 
 Dr.総理のあの呆れた怒りに自分は泣き、判断も抵抗も忘れて、
 ここに座らされて、病人という事になりました。
 いまに、ここから出ても、自分はやっぱり病人、
 いや、不健康という刻印を額に打たれる事でしょう。
 
 健康、失格。
 もはや、自分は、完全に、健康で無くなりました。
 
 やけになって、ここから会社まで走って帰ってやりました。