電車に乗ってたら、目の前にとって │ 電車に乗ってたら、隣にとても疲れ
もキュートなハーフの女の子が座っ │ たサラリーマンが一生懸命つり革に
てきた。彼女がとても眠そうだった │ 掴まってウトウトしていた。やがて
ので親切な人が席を譲ってくれたの │ 目の前の座席が空いたので倒れ込む
だ。お母さんがお礼を言い、彼女は │ ように座った。今日も馬車馬の如く
早速座って眠り始めたのだが、やが │ 働いた彼はあまりに疲れていた。身
てイライラした表情で目を開けた。 │ 体を支える力すらなかったのだ。
サラリーマンはバランスを失ったコマのようにグラングランしながら彼女の領
空を侵犯しはじめたのだ。女の子が身を反対に寄せるとサラリーマンはさらに
勢力を広げる。しまいに女の子は立ち上がってお母さんにしがみつき、強いヒ
ソヒソ声で「オカーサン、コノオジサン、ヒトニスゴイメーワクカケテル！」
とプンスカ怒りはじめた。「パンチしたげな」と笑うお母さんに少し不満そう
だったが、次が降車駅だったので諦めた様子。やがて親子は行ってしまった。
かくして、何も知らずに見事２席を確保してグーグー寝ているサラリーマン。
あなたは勝者なのか敗者なのか。
