中目黒の秋刀魚

中目黒在住のカメラマン、studio-zone7さんは料理が得意でパーティーになると厨房担当として引っ張り凧になる。
で、この前の日曜日、とある千葉のガラス工房の釜開きのパーティーに呼ばれたとき、地元の魚屋で10匹500円のピチピチな秋刀魚を30匹ほど手に入れて、ツミレ汁や焼き魚や刺身にして振る舞ったんだけど、ほかにも差し入れが沢山あり、結局20匹ほど余ったのだそうだ。
あんまり旨い秋刀魚なので自分で食おうと思って、家で全て三枚におろして白ワインと少々の塩で漬け込んで保存*1し、今日はハンバーグ、今日はフリッター、今日は八丁味噌で柳川鍋風・・・とかするんだけど日に日に食べる量が減ってきた、と言う。
秋刀魚の味が落ちている訳ではない。この下拵えをしておくと一週間は保つし、むしろ旨味が増す。だが、その《旨味》が問題なのだそうだ。
鯖もそうだけど秋刀魚の旨味は独特だ。あの種の魚のコクはそうそう消えるものではない。ハンバーグにしてもフリッターにしても柳川鍋にしてもサンマはサンマ。味の根本は変わらない。秋の味覚として王道を行く秋刀魚も毎食となると流石に辟易してくるそうだ。
「最初はこんなに旨いんだから、絶対食べきる自信あったんですけどねぇ」
そういう訳で中目黒は秋刀魚とは限らない。か?
 
後日談:その後、遂にニンニクと唐辛子でやっつけちゃって全てオツマミになったそうです。

*1:おろした魚を塩を白ワインと小さじ1〜2杯入れたZiplockに入れ、チルドルームへ。ワインの殺菌作用で劣化もしないし熟成されて旨味が増すそうです。勿論ブリでもシャケでもマグロでもOK! こいつはおススメです。