夢って叶うんだね。


さて、ボクが所属する事務所にはボスが集めたものがゴロゴロと転がっているのですが、その中でもスゲーのがこれ。何だか分かりますか?
これはMacintosh Portableという20年以上前(1989年)にリリースされたアップル初のノート型パソコンです。当時なんと99万8000円! 高! 持ち運べるといってもミシンみたいにデカイ&重い! というか当時買ったボスすげー。数年前までホント動いてたんですよ。
しかしこんな図体ですが、当時から革新的なMac魂は変わらず、今でも魅力を放つ機体であります。ここからアラン・ケイが40年近く前に予言し、スティーブ・ジョブズが目指したダイナブック構想への道が始まるんだよねー。
で2010年。これですよ。iPad。4万8000円〜。

ウィキペディアによりますと、「ダイナブック」とは

ダイナミックメディア(メタメディア)機能を備えた「本」のようなデバイスという意味で、ケイが1972年に著わした「A Personal Computer for Children of All Ages」に登場する。ケイの構想したダイナブックとは、GUIを搭載したA4サイズ程度の片手で持てるような小型のコンピュータで、子供に与えても問題ない低価格*1なものである。同時に、文字のほか映像、音声も扱うことができ、それを用いる人間の思考能力を高める存在であるとした。また、構想の時点ですでにネットワークやマルチフォントに対応することが想定されており、実際、その後作られた暫定的な実装(後述)にも、今でこそ当たり前だが当時としては斬新なマルチウインドウやメニューなどと共に取り入れられた。1977年の「Personal Dynamic Media」という論文に実現されたそれらの機能の詳細が記されている。
ダイナブックというと、小型で安価、直感的なUIを持ち、マルチメディアが扱えれば実現可能といった安易な解釈があるが、これらだけでは十分ではない。「A Personal Computer for Children of All Ages」における記述や、その暫定実装においてSmalltalkをOSに据えていることからも明らかなように、そのシステムは、エンドユーザーが理解できるシンプルで均一なルール(メッセージング)と要素(オブジェクト)で構成され、このシステム自体をもユーザーが自由な発想で再定義できる柔軟性や可塑性を持ち合わせていることも肝要である。

とあります。
いやぁ、そのまんまです。今、事務所にはiPad(人のだけど)とMacintosh Portable(ボスのだけど)が両方あるんですが、人間やれば出来るなぁと感動しましたね。ジョブス、あんたやっぱエラいよ。

*1:もっと安くていいね。2万はきらないと