船出

人は、その人を本当に愛しているから、罪を赦すことが出来るのだと思います。
一度犯した間違いは消すことは出来ないけど、赦すことは出来ます。
その人が、罪に対して全力で償いを望み、努力しようとしているのであれば、社会に対して失った信頼を、一歩ずつ一緒に取り戻していく道を歩んであげるのが愛なのだと思います。
これは勇気のいることです。
マザーテレサは「《愛》の反対は《憎み》ではなくて《無関心》だ」と言ったそうです。
その人が罪を負ったときに、さんざんに騒ぎ立て、喉元過ぎれば存在さえ忘れてしまう、世の中は噂と無関心に溢れています。しかし本当の仲間は、そんなことをしません。最初は間違いに対して憎むかもしれませんが、やがて再出発の港へ導き、船出のパイロットになってあげるのです。
ボクが最近見た船出の風景も、そういった仲間の愛をヒシヒシと感じるものでした。