隠れ家訓

仕事で嬉しい知らせが入った。しかし、ボクらの業界の「嬉しい知らせ」というのはスグサマ皆さんに告知出来ない内容が殆どなので、ニヤニヤしながら内容については黙っているしかない。勿論相方のemixには伝えたが、「んで、いつにいくらになんの? ソレ」と経理担当に相応しい現実的な感想だ。
otoshimono家の女性は昔からボクの仕事や成果に対して褒めたりはしない。子供の頃から母親には描いたマンガを「内容がない」「オチが詰まらない」と酷評されたことはあるが褒められたことはない。絵画コンクールでいくら賞を取っても「描き込み過ぎ」「色合いのバランスが悪い」「タッチが一本調子」。勉強でもクラスで一番でないと「そんな成績だと転校先の学校のランク落として受験せんといけんよ」と突き放される。
emixにもその遺伝子は受け継がれているのか、ダメ出しこそすれ「これイイよ」とは一言も言わない。寧ろどんどんハードルを上げる。「アンタは不器用なんだから」「だから音楽もヘタレなんだ」と言い放つ。
「蹴落として男を鍛える」というのがウチの隠れ家訓のような気がする。
それがイヤかというと・・・イヤじゃないんだなぁ。