高貴なる(葡萄・麦・焼酎)酒を讃えて


世のプロ・アマ問わず、金管楽器奏者の夢のひとつに「酒をかっくらいながら好きな音楽を演奏したい」というモノがあります。先日の金管まつりの打ち上げレセプション会場は「楽器の音出しOK」であったため、その野望を遂に実現するときがやってきました。
あんなにみんな本番で楽器を吹いたのに、譜面台と楽譜が用意されるやいなやワラワラと寄ってきて「オレも吹く」「ワタシはどのパートやろうか」と大騒ぎで乾杯前のファンファーレから演奏開始。色んな人が普段のアンサンブルの枠を越えて即席のユニットを組み、次々と初見でお馴染みの大曲に挑戦。各アンサンブルのトップメンバーのみによるトランペットセクションが誕生したり豪華絢爛でした。とはいうものの吹く方も吹く方ですが、聴く方も聴く方ですので、演奏が危なっかしくなってくると「ガンバレー」とハヤシたてたり、手拍子で意地悪なテンポアップをせがんだり、クルマで来た人以外は酔っぱらってますから、もう騒ぎたい放題やりたい放題。
気がついてみれば「オケーショナル・ファンファーレ」「高貴なる葡萄酒を讃えて(全曲)」「スザート舞曲集(全曲)」「エヴァルト:組曲第一番(全曲)」「猫の組曲(より3曲)」とコンサートをワンステージ分、代わる代わる吹いちゃあ呑んじゃあしてました。
音楽と酒で皆の輪が広がり結びつく、夢のようなひとときでした。