ナポリタン


「ナポリタン・スパゲッティーが食べたいのじゃ」と喚いたらemixがチャカチャカと作ってくれた。Wiki先生によると「横浜のホテルの料理長がGHQが残していった兵営食やレーションがヒントにして作った日本独自のパスタ料理という説が有力」と説明されているが、天津飯といい、ラーメンといい、カレーライスといい(しかも欧風とかさらに頭を混乱させるモノも)、何故に日本はその国では食われていない想像上の激ウマ海外食を編み出すのだろうか。
まぁそれはこの際どうでもイイ話で、最近はスタバ的なのやコメダ的なカフェばっかりで《歌謡曲が流れ、秋田書店のマンガとエロ週刊誌しかないビデオゲームと珈琲とカレーの店(ナポリタンとサンドイッチとメロンフロートはある)》みたいな、子供の頃に学校から「行っちゃいけない場所」と名指しされる様な大人の力強い喫茶店がメッキリ少なくなったのが少々寂しい。世の中から退廃的なアウトロー感が消えてしまっている。
でも、こういう如何にも『悪者ダゼ』みたいな風体ってとても大事で、表面上なくしても全く意味がない。悪事(と当時の風潮で見なされること)って表面をテキトーにキレイにしても地下に潜るだけから、もっとタチが悪くなる。密造酒を元手にギャングが闊歩したアメリカの禁酒法時代みたいに。
な〜んてコトを考えながらナポリタンを頬張っていた。