黙々と


注文していたリビング用のオーディオシステムが届いたので設置したり、ハコキャラ・グッズの制作や古書の物撮りをしながら過ごす。この本は神保町の古書店で買った和綴じの本。《註校 日本外史論文(明治書院)》といって昭和十六年刊の全編漢文で書かれた本。頼山陽著作の史書*1『日本外史』についての岡村利平*2による注釈と解説書。和綴じとはいえ活版。
『日本外史』という本は、記述内容や思想に相当な偏りや誤りがあるものの(あったためか)尊王攘夷派に多大な影響を与え、攘夷派の教科書とさえ言われたらしい(読んでないのでこれ以上はつっこまないで)。今年の大河ドラマでも「攘夷!」とか叫びながら開港間もない横浜でガイジンさんを斬ってる志士の描写が出てくるが、こういう若者に血をノボらせる本を書けるというのはある意味、逆サイドにスゴい才能だと思う。
でも今回は頼山陽先生の尊王攘夷論とは全く別件で使用の予定。何に使うかはお楽しみに。

*1:というより歴史物語と解釈されているらしい

*2:岐阜の郷土史家