珍品


どのご家庭にも何故か家にあるヘンなモノというのがあると思いますが、我が家にあるのはコノティーカップです。のらくろのティーカップ。ボーンチャイナ製。emixの実家から譲って頂いたのですが、起用されたキャラクターとポージング(何故か相撲をとっています)とプリンティングされたグッズがなんともミスマッチで独特な雰囲気を醸し出しています。

さらに違和感を増すのが、このティーカップ底面の透かし。光にかざすと芸者さんの姿が浮かび上がります。
こういう透かしの入った磁器製品は、第二次大戦前の日本では輸出用にさかんに作られたそうです(それを意識してか、このティーカップも持ち手の部分は竹っぽい意匠が施されています)。のらくろは確かに1930年代に連載が始まって人気を博した作品ですが、これが戦前に作られたのか戦後に作られたのか、定かではありません。しかし、少なくとも作られてから50年以上は経過しているのではないかと推測しています。価値があるものかどうかはさておき、珍しいモノであることは間違いないと思います。