トルヴェール・クヮルテットの皆様の撮影ディレクションをさせて頂きました。ディレクションとエラそうに言ってますが、カメラマンさんとメイクさんのサポートを存分に頂いてのお仕事でして、こんなに色んな現場に立ち会っていながら、まだまだまだまだ自分の力不足を知る良い機会でもありました。
さて、それにしても、トルヴェール・ファミリーの皆さんの仲の良さと茶目っ気は素敵過ぎです。仕込みから撤収まであんなに明るい笑いに包まれた撮影現場は初めて。皆さん私より年上なんですが、もう、愛らしくて愛らしくて。それでいて気配りが細やかなのです。
で、彼ら、ちょっとでも楽器を持つと遊び出しちゃうんですが、そこからは絶えず音楽そのものが弾けている！！ まさにTrouvère（吟遊詩人）。
そしてどんどん上がってくる素敵な表情のカットの数々。
彼らを見ていると、年齢を重ねるということは「より豊かになること」で老いることではないのだ、と実感します。これは一流の表現者に会うと必ず感じるオーラです。
そしてこれらは地道な日々の鍛錬の積み重ねの上にこそ成し得るものなのだ、ということも彼らから教わります。
自分も一歩でもそういう生き方に近付いて行きたいです。
