打ち上がる2


ボクにとって本当に珍しいのですが、2日連続で打ち上げ。バジル・クリッツアーさんの本の第3弾です。最後に著者のバジルさんと、とライターさん(「あるある吹奏楽部」シリーズ著者のオザワ部長さん)とデザイナーとでサインをして交換しました。このアイデアは学研の担当編集さんによるもの。感激です。

吹奏楽部員のためのココロとカラダの相談室 吹奏楽指導編: 今すぐできる・よくわかる アレクサンダー・テクニーク

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みんなのあるある吹奏楽部

みんなのあるある吹奏楽部

そういえば、昔、あるアーティストさんのCDをデザインさせて頂いたときに、吹奏楽部の後輩に「ジャケットにotoshimonoさんのサイン下さい!」と言われて「それは変やろ!」と丁重(?)にお断りしたことがあります。
ボクは著者さんやアーティストさんと皆さんを心地よく繋ぐシステム(デザイン)を作るのが仕事であって、たとえ、デザインが上手く出来ているとしても、それは、デザインという過去から現在まで多くのデザイナーが培ってきた方法論がエラいのであって、ボクがエラい訳ではないです。
それに素晴らしい作品というのはやはり、コンテンツが素晴らしいのです。ツマラン内容のコンテンツはどんなに取り繕っても飾ってもツマラン出来にしかなりません。
意外に思われるかもしれませんが、ボクは今の今まで、自分の著作という物をひとつも持ち合わせていません。3000冊を越す装丁やブックデザイン、100枚以上のCDデザイン、数えきれない程たくさんのアーティストさんたちの公演デザインをお手伝いさせて頂きましたが、ひ・と・つ・と・し・て、ボクの著作ではありません(手がけた数だけは自慢出来ます!エッヘン!)。全部、出会ってきた素晴らしい方々のお仕事の賜物です。ボクに残っているのはその素敵な思い出の数々です。それらは確かに誰も得る事の出来ない宝物だと自負しています。
ひとつのコンテンツを創る力は本当に偉大だと思います(私には到底ムリです)。だから、著作・パフォーマンスされる方の創造する力というのは素晴らしいのです。デザインしていてそれはヒシヒシと感じます。
今回もバジルさんやオザワ部長の素敵なお仕事に関わることが出来て幸せに思います。