翔べ! 私たちのコンクール


先日取材のチラ見せ投稿の折に「正式リリースは後日」と書きましたが、版元さまと著者さまよりリリースがありましたので、こちらからも。
装丁やブックデザイン全般を担当させて頂いております。
 
吹奏楽に限らず、部活動にセーシュンっちゅうやつをかけてきた人であれば必ず経験してきたであろう喜びや悩みってあると思います。それは強豪であろうが中堅であろうが弱小であろうが関係なくて、日々のホントに些細な気持ちのシンクロだったりすれ違いだったりの積み重ねなんだと思うんです。そういった一つ一つの積み重ねが今のボクたちを形作っているわけで。
東海大高輪台といえば確かに全国クラスの吹奏楽部の強豪校の一つですが、著者のオザワ部長こと 小沢 康弘さんが丹念に描かれたのはそういったトップスクールバンドの「スゴいノウハウ集」ではなく、生徒たちや先生たちの悩める等身大の姿です。必ずしも成功体験だけが描かれている訳でなく、失敗や悔しい思いをどうやって乗り切っていくのか、という誰にでも起こりうる人生の1ページです。
ボクは実は努めて学校部活動を肯定的に捉えている方ではないのですが、読み応えがあるドキュメンタリーだと思いますし、実際、身近に感じられる登場人物の懸命な姿には心打たれます(だからお仕事をお受けしました)。是非お手を取ってみてください。

オザワ部長の吹奏楽部物語: 翔べ!私たちのコンクール

オザワ部長の吹奏楽部物語: 翔べ!私たちのコンクール