好きな絵を描くということ

イラストレーターの山田博之さんのtweetが話題になっています。

山田さんのこのツイートは、実は昨今の安直なストレスフリー思想とは真逆のことを仰っていて「表現のために逃げや出し惜しみをするな・日々の思索や鍛錬を怠るな」と言うこと、メンタルにもフィジカルにも自ら圧をかけていかなかれば扉は開かないよ、と仰っています。音楽家では最近、エリック・ミヤシロさんも同様な事を仰っています。
そこを履き違えてはなりません。
『「受け手(クライアントや購買者)が求めるモノ」=「無難なモノ」or「妥協したモノ」だから、ニーズに応えるために and 売れるためには自分を押し殺して幅広く描け(書け・演奏でき)なければならない』と考えている(た)人ほど、挫折を味わう(った)場面が多い気がします。(自分なりに)上手く立ち回ろうとしちゃうんですよね。でも、それは本人の考える「幅広さ」であって、周りから見ればただの「的の外」である事が多くて。もっと自分の的を狙えばちゃんと当たるのにって。
そういう挫折を味わっても、そこから自分の道を見つけ直してリカバー出来れば、その方の伸びは半端ないのですが、「いや、的は他にもあるんじゃないか」って彷徨って疲れてしまう人も多くて。