種明かし

本日の『Trio YaS-375 Presents 銀河鉄道の夜スペシャルコンサート』、演奏や演出が本当に素晴らしくて惹きつけられっぱなしステージでしたね。終わってしまうのがこんなにも名残惜しく愛おしいコンサートに出会えることは滅多にないと思います。
また、来場されていた満員のお客様の熱量も相当なものでしたし、かつ、須川さんファミリーのファン方々の優しく温かな一体感も相当なものでした。CDもたくさんの方にお手を取っていただいて嬉しいです。
私はCDに引き続きのデザインサポートでお手伝いさせていただきましたが、ここで一つ、お客様にパンフレットの種明かしを。
実はこのページの後ろに敷かれている白い文様は星図でした。で、ページを左右に横切っているのが銀河です。その一番左端にあるのがプレイアデス星団(プレイアデス舞曲集の傍)。
ページ真ん中の少し上にあるのが、「銀河鉄道の夜」で最初に三角標が立つこと座のベガ。気がつくとジョバンニはカンパネルラと共に右方向に銀河に沿って鉄道で旅をします。白鳥座(の停車場)でプリオシン海岸を見学し、白鳥座突端の双子の星(アルビレオの観測所)を経て、鳥捕りのテリトリーを過ぎ、鷲(座)の停車場を過ぎ、遭難した青年と姉弟と乗り合わせ、リンゴやさそりの火のエピソードを経て、やがてサウザンクロス(南十字)で彼らを含めた殆どの乗客が降りてしまいます。その後、石炭袋に到達(実際は南十字の手前にある)した所でカンパネルラが消え、ジョバンニは元の丘に戻されます。ちなみに南十字の上にあるのがケンタウル座(当夜はケンタウル祭)です。
南十字は日本の殆どの地域から観測出来ず(見えない)、ケンタウルも半身しか姿を見せないことから、銀河鉄道の旅路は「あの夜(カンパネルラの死)」に向かっていることが常に暗示される訳で、これは星図を眺めると一目瞭然です。これを音楽で表現する石川亮太さんの才能は惚れ惚れします。
お手元のパンフレットで今一度ご確認くださいね。
トコロで、当夜の超超個人的なツボは、「スター・ウォーズ・セレクション」でした。フライヤやプログラムを作成するので最初から演目を知っていた訳ですが、國末さんに「どのエピソードの曲を演るの?」と聞いたら「 I・II・III らしいです。」と返ってきたので「マジか! IV・V・VI でしょう? マニアック過ぎない?」と思ってたら本当に I・II・III だったことに加え、20世紀フォックスのファンファーレから始まったことにニヤニヤが隠せませんでした(VII以降はディズニーですからね)。福井さんグッジョブです。打ち上げでやっとやっと上野耕平さんにご挨拶出来たことも嬉しかったです。
あと、昼に髪を激短に散髪した影響で多くの方に気付かれなかった中、本多俊之・尚美夫妻が見つけて下さったのには驚きました!(そして、Galaxiteも素晴らしい音楽でした)