もっと音楽が好きになる「上達の基本」シリーズ



子供の頃に自分が触れ・学び・親しんできたモノを作るというのは本当に不思議な気持ちになります。プロアマ問わず管楽器を演奏する(していた)方の多くの方にとって、バンドジャーナル後方ページのワンポイント・レッスンが最初のメソッド&先生であったと思います。私もご多聞に漏れずそうなのですが、時は巡ってその書籍版とも言えるシリーズのアートディレクションを仰せつかることになろうとは!
作編曲家でありながら音楽之友社の編集者でもある 堀内貴晃さんと神楽坂の喫茶店で「新しいタイプの管楽器奏者への学習書を作りたいね」と語り合った数年前から遂に!今週末の第1期の出版にまでこぎつけました。下記の通りの今をときめく素晴らしい演奏家を著者陣に迎えての、スタンダードながら著者それぞれの個性が光るシリーズとなっております。
この本の特色は、ビギナーというより、楽器の最初の手ほどきを受けた初級者のみならず音大生や社会人愛好家が「さらに上手くなりたい」ときに開くと必ず新しい上達のヒントに出会えるというコンセプトにあり、そのエッセンスは特に付録「デイリートレーニング・シート」に現れます。切り離して楽器と共に持ち歩いて使うこのシートは、まるで著者の皆さんが、あなたのパーソナル・トレーナーとして毎日をサポートしてくれるような逸品です。
カバー装画は、切り絵の新次元を開拓し名だたる小説家やデザイナーから支持されるイラストレーターで、僕の大学時代の同級生でもある引地 渉くん。多くの著者のポートレイトや本文の写真撮影は、ご本人もクラシック愛聴者でパイパーズのインタビュー写真も撮り、長年に渡り私の沢山の仕事を支えていただいている写真家の岡崎正人さん。そして本文図版やイラストの「かばたたけし」さんは、漢字で書くとボクと同一人物に見えますが本当かどうかは定かではありません ・・・何しろいつもボクが寝ている間に仕事が上がっているのですから確かめようがないのです。
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もっと音楽が好きになる「上達の基本」シリーズ
第1期 2018年11月刊行
フルート 神田寛明さん
クラリネット サトーミチヨさん
サクソフォーン 平野公崇さん
トランペット 高橋敦さん
第2期 2019年1月刊行
オーボエ 大島弥州夫さん
ホルン 福川伸陽さん
パーカッション 冨田篤さん
トロンボーン 耼田晃さん
第3期 2019年2月刊行
ファゴット 福士マリ子さん
ユーフォニアム 齋藤充さん
テューバ 次田心平さん
コントラバス 前田芳彰さん
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