定家

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今年も喜多流能楽師・長島茂さんの能楽公演の宣伝美術(フライヤなどのデザイン)を担当しております。今年は『定家』。
能楽はタイトルになっている人物自体が登場しない曲目(演目のこと)が多いのですが、その中でも内容が非常に奥深い作品だと思います。定家と式子内親王が本当に恋仲だったのかは史実では諸説ありますが、内親王は望んで僧の功徳で定家(葛)から解放してもらったのも束の間また勧んで呪縛に帰ってしまうあたり、愛憎の一筋縄ではいかない深さを感じられるのかもしれません。また、狂言では萬斎さんの『棒縛』を鑑賞できます。とても楽しめる公演でお勧めです。

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