物資戰に備へよ

ところで私は物好きなので変な本とか集めるのが好きなのですが、昨年に飯能の旧家の蔵から分けていただいた本たちの中に紛れていた『物資戰に備へよ(財団法人戦時物資活用協會編・1943)』という小冊子が超キワモノの割に今読むと洒落にならない感じなのでご紹介。

つまるところ一般家庭から金属資源を供出させるために『俺たちはこの戦争では圧倒的優位なんだけどゴニョゴニョ金属だせゴルァア』という屁理屈を並べた後で『お前ら国民は自分たちの物不足は精神(力)で何とかしろ』という超絶根性論を捲し立ててます。

終戦の2年前にフロントがこのメンタルなんだから、まぁ勝てるわけないです。
ところでこの本、超綺麗なんです。多分「はいはい読んどきますよ」って言っておきながら一切開かなかったのでしょう。


逆に国民のそういう(従ってるふりして受け流す)タフさが1945年以降の復興を支えたんでしょうね。