Reunion Concert

先日の日曜はコンセルトヘボウ取材の後、「Reunion Concert」という元埼玉大学吹奏楽部のメンバーによるコンサートに伺ってきました。
2020年の新型コロナ騒動で実質的な演奏活動停止を余儀なくされた幹事学年の大学生が、その後進学や就職などを経て「あの時にできなかった演奏会を自分たちの手で」を旗印に工夫を凝らして作り上げた「再会(Reunion)」演奏会に伺いました。友との時間を取り戻すための想いに溢れた演奏会、素晴らしかったです。
彼らは自ら主体的に公演制作を手がけられずに大学を卒業してしまったのですからノウハウもない上に、今現在のそれぞれの勉学や仕事も重なり共有できる時間も少なく、ここまで辿り着くのに困難を極めたと思います。そういった中でそれぞれ知恵やスキルを出し合い工夫を凝らした公演は賞賛に値します。
それがさ、よりによって大職一般の吹奏楽コンクール全国大会と同じ日に開催というのも、ちょっとドラマティックだなと思いました。指導者の導きで技の極みに迫る強豪のスタイルも音楽だけど、稚拙でも自分たちの思いを自分たちの力で音にしていくのも音楽。そこに貴賤はない。