おつかい

今夜、学生がウチにやってくるというので、お茶菓子を買いに近所のスーパーに行った時のこと。急ぎ足でレジにやってきた小学4年生くらいの男の子。
「すみませーん。さっきキャベツとはくさいを間違えて買ってしまいました〜」
レジのおばさんと男の子は顔見知りらしく、レシートはいいよと言いながらおばざんも快く彼から白菜を受け取ってお金を返していた。その後お金を手に本来買うはずだったキャベツを買いに野菜売り場へ。ところが・・・キャベツは売り切れだったらしい。あとから走ってきた妹が、
「半分のキャベツもないね。。。」
ちょっと残念そう。このお店、マンションの一階部分にある小さなスーパーなので、野菜が売り切れになってしまうことはよくある。残念な顔を隠しきれない兄に向かって妹が提案。
「レタスじゃだめかなぁ〜」
確かにみんな似ているけれど、いゃ〜白菜を返品してまでキャベツが欲しかったんだからレタスが代用になるかなぁ・・・いづれにせよ、残念無念、キャベツが買えなかった悔しさいっぱいでスーパーをあとにした兄妹の今日の夕飯のメニューは変更せざるを得なかっただろう。
子供の頃、家の近くにお店がないほどの田舎に住んでいた私は「おつかい」というものをしたことがなかったので、お母さんからことづかったものを必死で探した兄妹の姿をほほえましく思ったのでした。